僕は今年35歳になります。
30代を超えてくると、なんか「昔と比べて食事量は変わらないのに、太りやすくなった」と感じることがありますよね。
なんでなのかと思って調べてみると、どうも「代謝の低下」が原因らしいのです。そして、その解決方法としてもっとも大切なのは、食生活の改善だよ、という記事を見つけました。
では、太らないためには、「食生活を改善して摂取カロリーを抑える」、「運動をして消費カロリーを上げる」、どちらを意識すればよいか。
答えは、「食生活を改善して摂取カロリーを抑える」である。もちろん運動することは大切だが、食生活を変えずに運動だけで痩せようとするのは、ハッキリ言って無理である。なぜなら、運動で消費されるエネルギーで、摂取したエネルギーを打ち消すことは厳しいからだ。
東洋経済オンライン | 人はなぜ年を取ると、「太りやすくなる」のか
では、どうやって摂取カロリーを抑えようかなあと考えて、色々調べていくうちにたどり着いたのが、
「1日1食健康法」という方法です。
僕はダイエットとして1日1食健康法を取り入れようと思ったのんですが、1日1食は、ダイエットとしてだけではなく、健康法としてのメリットがたくさんある一方で、危険性もありますので、この記事で「1日1食」をしっかりと紹介したいと思います。
スポンサードリンク
そもそも「1日1食」とはなんなのか
1日1食を提唱している第一人者として、南雲吉則医師が有名ですね。
南雲医師は、若返りの健康法としての1日1食を提唱しています。
現代人が1日3食も食べるのは、内臓に負担がかかりすぎるので食べ過ぎだよ、というのはここ数年で言われ始めていますよね。
僕は過去にショートスリーパーやってたことがあり、睡眠関係の本も何冊か読みました。睡眠中は内臓が頑張って働くんですけど、満腹状態だと消化にすごい力を使うんで、疲れが取れないそうです。
つまり快適な睡眠をするためにも、やはり1日3食腹一杯食べるのは食べ過ぎということですね。
南雲医師が1日1食を勧めるのは、軽い飢餓状態を作ることで活性化する「サーチュイン遺伝子(若返り遺伝子)」の働きに着目しているからのようです。
つまり、1日1食をやれば、若返るということです。
実際、南雲医師は60歳を超えてますが、見た目はどうみても30〜40代にしか見えません。
食べ過ぎないための工夫としての1日1食
僕は1日1食について数冊本を読み、1日1食に反対する本も読み、その他ネットで1日1食に関する調査にかなり時間をかけました。
結果として、要するに、「1日1食がいい」というよりも、食べ過ぎないための工夫として「1日1食」というライフスタイルが優れている可能性が高い。
と結論付けられると感じました。
後述するように、1日1食は、正しい理解のもとで実践しないと、危険性も確かにあるので、注意する必要はありますが、ダイエットとして考えるとかなり続けやすい、楽な部類だと思います。
試してみる価値は十分にあります。
1日1食生活を行なっている芸能人
1日1食が世間で広く認知されるようになったのは、南雲医師によるところが大きいようですが、それ以前からも、芸能界ではたくさんの方が実践しています。
- ビートたけし
- タモリ
- GACKT
- 水谷豊
- 千葉真一
- 京本政樹
- 元ピンクレディー未唯mie
高橋一生さんとかもかなり長い間1日1食を実践していたそうです。(今年1日1食をやめることを目標にしているらしい笑)
タモリさんに至っては、笑っていいとも!を体調不良で休んだことが一度もないとも言われていて、食べ過ぎないことが健康に繋がる、というのは、確かなようです。
また、芸能人って実年齢よりもかなり若く見えますが、食べ過ぎないという体調管理が、見た目の若々しさに繋がっているとも考えられます。
1日1食の危険性は?
ここまでで、1日1食生活にメリットがあることはわかったと思いますが、じゃあ逆に危険性はないのか?ということについても知っておくべきです。
というわけで、反対派の意見も調べてみました。
高須克弥医師は1日1食に真っ向反対
高須クリニックの院長として有名な高須克弥医師は、1日1食に大反対をしています。
以下の著書内では、若返り遺伝子である「サーチュイン遺伝子」は若返りに効果がないことを説明しています。
まじで?と思って、僕もそのソースを調べてみたのですが、サーチュイン遺伝子の効果がないというのは、以下の記事くらいしかソースが出てきませんでした。
こちらをみる限り、少なくとも活性化させることで健康上の利点はある、と記載されています。
参考:「寿命延長遺伝子」サーチュインに効果無しか、ネイチャー誌
また、本書には、以下のツイートのように、揚げ足取りで無意味と思える批判がかなり含まれています。。。
「健康のためには小太りがいい」「健康のためには美酒美食がいい」などちょっと信じがたい論も展開していて、ちょっと信頼にたるのか?と言われると、あまり納得いく内容ではありませんでした💦
そもそも高須氏自身が全身ガンにかかっていますし、健康法を語れるような立場にはいないのではないかと思うのが正直なところです。
高須医師も有名な人だし、医師でもありますし、そういう人が危険性を唱えているよ、というのは頭に入れておいた方が良いかもしれません。
1日1食では、栄養面に不安がある
1日1食で栄養面は本当に大丈夫なのか?という意見もあります。
確かに、1日1食では必要な栄養を摂取できない危険性があります。
それについての回答は、これです。
著書に「老けない人は何を食べているのか」(青春出版社)などがある管理栄養士で抗加齢指導士の森由香子さんはこう語る。
「栄養士としてはお勧めしません。ナッツやヨーグルト、野菜ジュースなどある程度のエネルギー補給があるならまだしも、1回の食事以外一切食べないのは危険です」
福山雅治も実践の1日1食 「リバウンド体質の元」と栄養士
1日1食で補いきれない栄養を、ある程度の間食で補う、です。
実際、南雲医師もフルーツやナッツ、小魚などを間食としてつまみ食いしているそうです。
1日1食のメニューから逆算して、不足しような栄養を補ってやることが重要ですね。
1日1食だと血糖値が急激に上がって危険である
1日1食だと、空腹状態から一気に満腹状態になるので、血糖値が急激に上がると言われます。
以下は、1日1食派の南雲医師と、1日5食派の林田医師の激論インタビューなのですが笑、1日5食派の林田医師がかなり心配しているのが、血糖値の急激な上昇によるものです。
長い時間、空腹が続いた状態で食事を摂ると、血糖値が普通よりも上昇する傾向にあります。これこそがメタボや生活習慣病の元凶と言われており、現在の医学界では、いかに血糖値を安定させるかということが注目されています。
大ブームの「食事法」その効果と落とし穴 医師2人が誌上大激論!「一日1食派」vs.「一日5食派」長生きするのはどっちだ
これに対しての南雲医師の回答はこのような感じです。
南雲 いえ、机にはナッツ類などのつまみを置いて、いつもつまんでいますよ。
林田 他にはどんなものをつまんでいるのですか。
南雲 ビーフジャーキーやハム、豆類、裂きイカ、イリコやチーズなどは好きなときに食べています。水分はごぼう茶を飲むようにしていますね。
林田 なるほど、そうやって極端な空腹感をコントロールしているのですね。
南雲 これらの食材は筋肉にはなりますが、いくら食べても脂肪にはならないですから。解釈の問題ですが、糖質を摂らないので、これは食事ではないのです。
大ブームの「食事法」その効果と落とし穴 医師2人が誌上大激論!「一日1食派」vs.「一日5食派」長生きするのはどっちだ
つまり極端な空腹状態は避けるようにし、食事ともいえないレベルの軽い間食をするのが良いのです。
一方で、1日1食にしたら糖尿病が治ったという症例が、以下の書籍内で紹介されてたりもします😅人それぞれって感じですかね。。。
妊婦、子供、糖尿病予備軍の人などはやらない方が良い
妊婦、子供、糖尿病予備軍の人や、病院に通ってる人なんかはやらない方が良いです。
特に妊婦の方は、妊娠糖尿病という病気もあるほど、通常の人よりも糖尿病リスクが高い状態です。1日1食は、血糖値の急激な上昇がリスクとしてつきまとうので、絶対に避けるべきです。
当然ですが、何らかの健康リスクを抱えている人や、成長期の子供も同様に避けましょう。
つまり、危険性を回避した1日1食とは
色々調べていく中で、反対派の意見もしっかり踏まえた上で1日1食を実践することを考えます。
つまり1日1食とは、「1日1食をがっつり食べて、他は食事と言えないレベルで足りない栄養はそれなりに取るし、極端すぎる空腹は避けるようにするよ」っていうものだと解釈できますね。
1日1食、なんて聞くと、「1日に1食しか食べないなんてきつそう」と思いますが、全然そんなことないんです。
「なんちゃって1日1食」くらいの名前にしといてほしいものですね。
1日1食生活を実践してみて感じたメリット
僕は1日1食生活を開始して2週間ほど経つのですが、実際にやってみて感じたメリットを書いていきます。
1日1食生活をすると痩せる
ものすごく当然なのですが、1日1食で過ごすと摂取カロリーが減るので痩せます。
以下の記事では、1日1食健康法でどれくらい痩せるのかを書いています。
僕は割と適当にやってるので、うっかりお昼ご飯食べてしまったりしてますが、1日1食でいけた日はほぼ間違いなく体重が減っていますね。
おそらく、体重が減り続けるということはなくて、一定のところ(つまり1日1食に適した体重)で止まると思います。
1ヶ月くらい続けてみて、経過をまた報告したいと思います。
1日1食生活をするとお金が浮く
これも当然なのですが、1日に1回しかまともな食事をしないので食費が浮きます。
僕は基本的に、朝はヨーグルトだけ、昼はスムージーとプロテインバーだけ、という生活で、朝昼の食費は1日200円以内くらいになりました。
僕の平均的な昼食はこれです。
余談ですが、このカゴメのスムージーめっちゃ美味しいですよね。いろんな味があるので飽きないし。無添加だし。とりあえず栄養取れそうなのでガンガン飲んでます。
アマゾンとかだと安く手に入りますのでおすすめです(賞味期限あるので買い溜めはできない)
1日1食だといつも軽い空腹状態になるので集中力がすごく高まる
1日1食生活をしていると、昼間はだいたい常に軽い空腹状態なんですが、この空腹状態での集中力の高まりは、まじでやばいです。
今は簿記の勉強とブログ執筆、執筆のための情報収集が主な活動内容なんですが、本当に捗ります。
なんか作業がある人にはかなりおすすめです。
健康を気にするようになる
1日1食しか食べないので、きちんと栄養を取らないとやばいと思うようになり、栄養バランスをちゃんと考えるようになりました。
確実に野菜や果物が足りてないので、朝昼はその辺をきちんと補おうとする生活になっています。
お子さんがいらっしゃる家庭であれば、子供の栄養とか考えて、バランスのいい食事を心がけてると思うので、あまり心配はしなくてもいいかもしれません。
1日1食生活を実践して感じたデメリット
では逆に、1日1食生活を実践して感じたデメリットもあげたいと思います。
栄養補給に失敗するとフラフラする
僕はもともと低血糖気味で、お腹が減りすぎるとフラフラになります。
メリットの方に書きましたが、うっかりめっちゃ集中してしまって栄養補給を忘れてしまうと、立ちくらみ寸前くらいになってしまうことがありました。
常に間食用の食べ物を用意しておいた方がいいかもしれません。
夕飯めちゃくちゃ食べて苦しくなっちゃう
空腹状態で、やっと1日のご褒美である夕食にありつくと、すごい勢いでどか食いしてしまい、腹120%くらい食べてしまうことがありました。
いかん、食べ過ぎた。。。苦しい。。。となります。
まあ、こんだけめちゃくちゃ食べても体重は減るんだからすごいな、とも思うのですが、かなり苦しくなるので気をつけないといけません。
最後に
というわけで、色々書いてきましたが、栄養バランスをちゃんと考え、適度に間食したり、足りない栄養をちょこちょこ補給するようにすれば、1日1食生活は非常に素晴らしいと言えます。
今のところ、かなり生活が好転していると感じるし、今後も続けていきたいと思っています。
たぶんGWに実家に帰省することでリセットされてしまうんですけどね!
これから初めてみようと思う人は、少なくとも南雲医師の本は読んだ方が良いと思います。
南雲医師が1日1食をおすすめしている理由や、1日1食で効率的に栄養を取る方法など、めちゃくちゃ細かく書いていますよ〜。